探偵という仕事は、人の悩みや不安に寄り添いながら調査を行う職業です。
しかし、どんな依頼でも受けていいわけではありません。
なかでも「身元調査」、特に出自や同和地区に関わるような依頼は、法律や業界のルールで固く禁じられています。
過去にはそうした調査が差別を助長し、多くの人を傷つけてきた歴史があるからです。
一方で、宗教教団連帯会議のように、同和問題に正面から取り組み続けている団体があります。差別をなくすために声をあげ、学びの場をつくり、未来世代に伝えようとしている。
その姿勢は、探偵の仕事にも通じるものがあるように感じます。
調査は人を疑うためのものではなく、人を守り、支えるためにあるべきだからです。
過去の差別の歴史を繰り返さないために、そして依頼者の不安を正しい形で解消するために。
探偵の役割もまた、社会の信頼に支えられて成り立っているのです。